令和5年度セブ語学研修(12)

7日目 7月15日(土)

 今日は終日屋外での研修でした。

 午前中はNGO「go Share」の案内でスモーキーマウンテンに行く予定でしたが、事故があり、バスや車が途中で止まってしまうかもしれないということで、行くことを断念しました。

 その後少し離れたところで、地元の若者との交流がありました。会場に入ってまずは歓迎セレモニーでしたが、歌やダンスの熱烈歓迎で、生徒たちは驚いていました。NGOの方のお話では、スモーキーマウンテンの見学をする日本の高校生は多いが、こうやって地元の方と交流することは少ないので、みんな数日前から心待ちにしていた、とのことでした。終始明るく笑顔の地元の方々に対して生徒たちは緊張がほぐれたのか、グループ別の交流会は、どのグループも楽しそうでした。その後、生徒たちから急遽先日集めた衣服や文房具などの寄付品を渡しました。現地の方はとても喜んでくださいました。あっという間に交流会は終わってしまい、「もっと時間が欲しかった」という生徒が何人もいました。

 昼食後は、観光でしたが、NGOの方が考えられたテーマは、「ヨーロッパ(スペイン)とフィリピンの二つの観点から見たフィリピンの歴史」でした。ヨーロッパ(スペイン)の観点として、マゼランクロス(1521年にセブ島に上陸したマゼランが立てた十字架、ただし展示されているのはレプリカ)とセント=ニーニャ教会を見学し、「ヨーロッパ(スペイン)がフィリピンを発展させたこと」を学びました。フィリピンの観点として、マクタン島のラプラプ公園に行きました。公園では、ラプラプ王(マゼランとの戦いに勝利した地元の英雄)をたたえる像などを見学し、「ヨーロッパ(スペイン)の侵略に抵抗する民族の英雄」について学びました。歴史を多面的に見ることの重要さを学びました。

 夕食は、特別に屋上のレストランで頂きました(食事の内容は通常どおりです)。生徒たちは、レストランから見えるセブの夜景を楽しみつつも、名残惜しさを感じているようでした。