皆様、新年あけましておめでとうございます。
本年も東京学館新潟高等学校の茶道部を宜しくお願い申し上げます。
皆で、新しい年を迎えた喜びと、これからの私達の活動の広がりと発展を願って初釜が開かれました。
日頃お世話になっている、部員の担任の先生方もお招きしました。
和やかな雰囲気の中、初釜の席で「花びら餅」をお供にお茶席を楽しんでいただきました。
「花びら餅」は先生が老舗のお菓子屋さんに注文してくださるものです。ゴボウを白あんで包んだ優しい色使いの和菓子です。
学館の「初釜」と言えば「花びら餅」が定例ですが、私達は毎年この花びら餅を頂きながら、
「今年の自分はどんな花を咲かせようか?毎日の努力で去年より大きく美しい花を咲かせよう!」という気持ちを抱きます。
担任の先生方には、それぞれの部員が時間をかけて選び購入してきた茶碗で、お抹茶を飲んでいただきました。
「自分が決めた茶碗で是非飲んでもらいたい」という気持ちをこめて、給仕させていただいたようです。
こちらの掛け軸には「春祺」(しゅんき)と書かれています。故事に由来する言葉で、「うららかな春が訪れ、世間は華やぎ全ての物が福となる」という意味だそうです。現在、臨済宗相國寺(しょうこくじ)派管長、鹿苑寺、慈照寺住職を兼任される有馬賴底氏の直筆です。
コロナ禍の中、世界中が様々な様相を呈していますが、「禍」が収束し皆様に「福」と転じる日々が訪れますようにとの願いも込められています。
今日の初釜の反省会では、部員一人一人が具体的な改善点を述べました。理想を高く持ち、「こうありたい」との高い目標を掲げ、理想に近づこうとする姿勢が感じられました。
また、「給仕」という役目についても先生からご指導頂きました。「たてた人に代わり、お茶と心をお客様にお届けする」これこそが「給仕」。給仕をつつがなくやれるということは素晴らしいことだそうです。初心を忘れず私達は今年も前進してまいります。
本年も、東京学館新潟高等学校の茶道部をどうぞよろしくお願い申し上げます。