7月21日(水)~23日(金)にかけて、文芸部恒例の映画撮影合宿を行いました。
今年のタイトルは、「文芸部の七不思議」です。
前回に引き続き、テーマは “馬”。
2年生が脚本・監督・撮影・編集を担当し、主に3年生と1年生が出演します。
この映画は、「たちばな祭・秋」で公開予定です。
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【あらすじ】
ここは、ある私立高校の文芸部の部室。
放課後、部員たちが小説を書いている。しかし、皆そろって筆が進まない。締切を考えると、そろそろまずい時期なのに……。部員の中には、押し相撲をはじめたりする者も現れ始めた。調子に乗った拍子に、先輩から受け継いだ文芸部箱を蹴ってしまい中に入っていた馬マスクが転がる。
そんな中、部長が小説のネタを思いつくようにと合宿を提案する。一気に盛り上がる部員たち。合宿の内容を話し合い、小説のアイデアが湧きそうな小物を持ち寄って、学校の七不思議巡りしようということになった。
合宿の当日、事前に準備したリストをもとに、七不思議巡りが始まる。
まずは、“異境の体育館”。暗闇でバスケをすると、ゴール下で人が消えるという七不思議だ。文芸部員が10人でちょうどよく、5対5に分かれて試合をした。そして、人数を数える。「番号~!」という掛け声に続き、「一」「二」「三」……と点呼を取ってみるが、誰も消えていない。疲れだけだった。ただし、夜の校舎ということで、妙にテンションは高い。
その後、 “真夜中に響く音楽室のピアノ” は、沈黙したまま。
“睨む美術室のモナリザ” は、見つからない。
“動く理科室の人体模型” は、そもそも模型がない。
“トイレの花子さん” で現れたのは便座だけ。
“魔の13階段” は、何度数えても12段。
何も変わったことは起こらなかった。
ここで、最後の七つ目が、リストにないことに気づく。どうやら、七不思議の七つ目を知ったら呪われる的なことがあるため、書かなかったらしい。結局、七つ目をやっても何も出ないだろうということで、七不思議巡りは終わりになった。
階下の部室に向かう部員たち。
雑談をしながら階段を下りていく途中、1年生が小さな声でつぶやいた。
「……なんか、長くない?」
皆がざわつく。
「今、何階?」
部長の問いかけに反応し、一斉に踊り場に表示されている階数を確認する。そこには数字ではない謎の文字が表示されていた。
さらに、いつの間に現れたのか、階段の下に馬人間が立っていた。
響き渡る悲鳴。
走りだす部員一行。
逃げる最中、ある女子がアイデア用に持ってきた小物を、投げつけた。すると、小物が馬の頭に当たると馬人間の動きがぴたりと止まった。しかし、その直後、馬人間の体がぶるぶると激しく震え出し、二体に分裂した。そして、馬人間は再び動き始める。
逃げながら、次々とモノを投げつける部員たち。
モノが当たるたびに、どんどん増えていく馬人間。
夜の学校に文芸部の悲鳴がこだまする。
七不思議の結末は――?